
投稿日:2021/3/25
更新日:2023/7/12
業界で注目を浴びるスタートアップの会社自体ではなく、今一番求めているポジション(急募求人)にフォーカスを当てて掘り下げていく本企画。
第10回は株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーのMD / 経営戦略職について、代表取締役社長の小泉 文明さんにインタビューを実施しました。
株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長 小泉 文明

早稲田大学商学部卒業後、大和証券SMBCにてミクシィやDeNAなどのネット企業のIPOを担当。2006年よりミクシィにジョインし、取締役執行役員CFOとしてコーポレート部門全体を統括する。2012年に退任後はいくつかのスタートアップを支援し、2013年12月株式会社メルカリに参画。2014年3月取締役就任、2017年4月取締役社長兼COO就任、2019年9月取締役President (会長)就任。2019年8月より株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長兼任。株式会社HERP 代表取締役CEO 庄田 一郎

京都大学法学部卒業後、リクルートに入社。SUUMOの営業を経て、リクルートホールディングスへ出向。エンジニア新卒採用に従事する。その後、エウレカに採用広報担当として入社し、同責任者に就任。2017年3月、HERPを創業。本記事ではインタビュアー、ちょこちょこ感想を挟む。1991年に創業、1992年よりプロサッカーチーム「鹿島アントラーズ」活動開始。
「すべては勝利のために」というミッションのもと、競技面では国内外で出場する全大会において常に優勝を目標に掲げ、国内外で20冠のタイトルを獲得している。ビジネス面では経営パートナーである株式会社メルカリと周辺地域と三位一体となり、ファンと地域に新たな価値を提供することに挑戦。「伝統と革新」を掛け合わせ、持続的な事業成長を目指す。
本記事で取り上げる鹿島アントラーズ・エフ・シー様の急募求人

庄田:本日はよろしくお願いいたします。小泉さんはメルカリの取締役会長とアントラーズの代表取締役を兼任されていますが、それぞれどれくらいの配分で関わられているのでしょうか?
小泉:日によってだいぶ違うんですが、アントラーズでは代表をしているので、アントラーズの方が主ではありますね。両社ともslack使っていたりオンラインで仕事が出来るので、そこまで時間やロケーションに縛られてはいないです。
庄田:主がアントラーズなんですね。企業がスポーツチームを経営する目的はPRの要素が強いと思っていましたが、それだけ力を入れているということはそれだけではないということでしょうか。
小泉:そうですね。目的は3つあると思っています。
1つ目はおっしゃる通りで、サービスの認知獲得です。メルカリは若い女性がメインユーザーですが、3-40代の男性にも知っていただきたいと考えていました。2つ目は、企業としての信頼や、ブランド価値の向上です。スポーツチームを新たに持った企業はここ数年いくつかありますが、どの企業もブランド価値が明らかに上がっていると思います。スマホでの決済サービスであるメルペイをスタートする上で、金融事業への参入だったので企業としての信頼は改めて高めておきたいと考えました。
庄田:なるほど、信頼できる企業だと認知されることと、認知を拡大すること、両方が目的だったということですね。
小泉:はい。そして最後の3つ目は、インターネット×リアルが融合していく中で、それをトライする場所を持つことです。
インターネットは今までその中でのみで完結していましたが、例えばスマートシティ化もそうですし、どんどんリアルと連携していくと考えています。地域に根ざしたスポーツチームを持つことは、その際の基盤として有効だと思ったんです。
スマホのアプリだけで完結する世界もなくなりはしないと思いますが、技術の向上により、リアル×インターネットという領域がどんどん盛り上がっていく。そんな世の中を見据えると、行政や市民と近い場所にいて、リアルな場でテスト的に実証できる環境はすごく価値が高いと思っています。
庄田:そこまで見据えられていたんですね…!
小泉:はい。そしてこのアントラーズというチームが拠点を構える場所は、その中でもとてもPDCAを回しやすい環境だと思っています。
一つは、その規模です。他の地域でもこういった動きは活発になってきていますが、大企業主導だったり、政令指定都市主導だと、どうしても人口規模は数百万になってしまう。一方で鹿嶋市の人口は6万人、ホームタウン5市をすべて足しても30万人弱です。街の規模が小さいのでテストして改善していくサイクルが回しやすいと思っています。数百万の規模で実験するために、まずは我々のところで小さく実験をはじめませんか?というポジションです。
庄田:確かに、鹿島アントラーズの強さや存在感を考えるともっと大きくても違和感はないですが、実は人口規模は大きくないんですね。
小泉:そうなんです。また、スタジアムという大きな実験場を持っていることも、リアルとインターネットの融合を見据えると一つの価値だと思っています。
スマートスタジアム構想として、すでに5Gの実験や、顔認証の実験を他企業と連携して始めています。今後は例えばライドシェアなども、普通の日に実験するだけじゃなくて、大きな試合がある日にも試せますし、街全体が、いろんなケースを試せる実験場になっていくと思っています。
新しいテクノロジーを最初に試す場として、鹿島を盛り上げて行きたいと思っています。
庄田:やれることがたくさんありそうで、わくわくしますね。
小泉:はい。フットボールチームではありますが、人々のライフスタイルをどうやって豊かにできるか、という問いに日々向き合っています。
サッカーの試合で週末を彩るのも大事ですが、実はホームゲームに限ると年間2-30試合しかないのが現実です。残りの330日以上、私たちには何ができるのか?といつも考えています。
我々が持つアセットも最大に活かして、外部の人たちも巻き込んで、地域の人たちが住みやすいと思える、便利だと思える環境を実現することで、地域全体で豊かになっていきたいと思っています。地域に根ざすのが、Jリーグの基本理念でもありますからね。

庄田:ちなみにチームが強くなるにはお金を稼ぐことも大事だと思いますが、それにも今後注力していくのでしょうか?
小泉:もちろんです。そのためにこれから色々な工夫をしていく予定です。 元々鹿島は人口もお金も少なく、他のクラブと比べると規模が圧倒的に劣っているところからスタートしました。
ではなぜここまで強いチームになったのか。それは、ビハインドからなんとか工夫するベンチャースピリットのおかげだと思っています。チーム強化もビジネスサイドも失敗を恐れず、ゼロから考えベストな選択を繰り返してきた歴史です。
2018年にアジアチャンピオンにもなっていますが、普通は大都市のチームがなるポジションです。アントラーズは地域における象徴ですし、世の中的に見てもすごくユニークな存在だと思います。
庄田:確かに世界の他の強豪チームは、大都市のチームが多いですね。
具体的に目指している数字はあるのでしょうか?
小泉:コロナ流行前は年間の売上が70億でした。ただ、リアルとインターネットの融合というイノベーションが起きる市場に踏み込んでいくので、今までのフットボールチームの枠を超えて、まずは100億を目指したいと考えています。 メルカリも創業8年で700億を超えていますし、フットボールチームでも、バルセロナ等は1,000億くらいの規模なので、実現不可能な高さではないと思っています。
庄田:100億…!!すごい高い目標ですね…!
小泉:そうなんです。でも、決して稼ぐことが主目的ではありません。稼がないと強くならないので稼ぐんです。”すべては勝利のために”と掲げている私たちにとって、勝つことはアイデンティティです。資金があるところがチーム強化に投資できるので、稼げないと相対的に弱くなっていってしまう。
そして誰かがどうにかしてくれるのを待っていても、Jリーグの放映権が突然何倍にも高くなるということもない。待っているのではなく、自分たちでビジネスを回そうといつも話しています。 今回のMD(マーチャンダイザー)と経営戦略職の求人は、それをさらに加速させるために募集を始めました。
庄田:なるほど…!今回の募集は、アントラーズのこれからを担う大事なポジションですね。
小泉:はい。売上を増やし、チームに投資をしていくには、自分たちには様々な可能性があることを認識して、何ができるかを本気で考えていく必要があります。 可能性をどう再発見してビジネスをしていくか。MD・経営戦略のメンバーとは、そんなトライをしていきたいと思っています。例えば、アントラーズはありがたいことにたくさんのファンの方に応援して頂いていますが、その応援の気持ちに応えきれていない部分もたくさんあります。ECや商品化で、ファンの皆様には価値をお届けし、チームにはファンの皆様の応援の気持ちを届ける方法もまだまだあるのではと思っています。事業としてやるべきことがたくさんあるのが現状なので、MDとして入社される方と一緒に、たくさん仕掛けていきたいと考えています。
庄田:MDのポジションにはどのような方がマッチしそうでしょうか?
小泉:サッカーアイテムだけではなくて、普通のアパレルなど日々のライフスタイルに溶け込んでいけるようなものも作っていきたいと考えているので、自社ECやブランドの立ち上げ経験のある方はご活躍いただきやすいのではと思っています。
海外のクラブは、そのクラブのエンブレムがかっこよくて、普段着にも使われていたりしますよね。アントラーズもそんなクラブにしていきたいんです。
MDのMTGに私も毎週参加して、議論を重ねています。スピード感早く実行できる環境だと思うので、ぜひ応募いただけたら嬉しいです。
庄田:経営戦略のポジションには、どのような役割を期待するのでしょうか?
小泉:本人の強みも鑑みて判断したいですが、一般的な経営企画職に限らず、新規事業をお任せしたいと思っています。
たくさんの協力者がいて、資本もある中で、自由度高くビジネスができる面白さはあると思います。恵まれた環境の中で、ベンチャーを立ち上げるようなイメージです。
そんなに人が多い会社ではないので、事業計画を作ることから実際に動かすところ、さらにSNSなどのマーケティング戦略まで描くことになったり、ビジネス全体を見ることができるのも面白いポイントかなと思います。 大事なのは、実行することです。きれいな絵が描けるだけでは意味がなく、実行を伴うところまで責任を持って一緒に取り組んでくださる方に応募いただけたらと思っています。

庄田:プロフットボールチームというと私は漫画でのイメージしかないのですが、どうしてもプロフットボールチームのメンバーがSlackやGoogle Workspaceを使ってるイメージが湧かなくて…。どうやって社内環境を整えていったのでしょうか。
小泉:想像より早く慣れていきましたね。昔どうやってメールで仕事してたんだろうねって話してくれることもあります。議事録は毎回フォーマットが違ったり、そもそもとってなかったりもしていましたが、メルカリのフォーマットに揃えてお知らせしたり、一つ一つ揃えていった結果です。
最近もコロナ対応について、リアルタイムで更新される保健所との議事録をGoogle docsで見ながら、Google Meetで話し、プレスリリースを同時編集で書いたりしていて、すっかりメルカリ社内と変わらない環境です。
庄田:すごいですね…!
小泉:元々アントラーズは、経営陣もメンバーも新しいもの好きで柔軟な方が多いんです。それも、すぐにお互いの文化が融合できた理由だと思います。
メルカリが経営に入る前からスタジアム敷地内にクリニックを持つことや携帯キャリアとの連携など、フットボール以外の新規ビジネスはすでに始めていました。新しいことをやって付加価値を高めていかないといけないという危機意識があるんですよね。
庄田:ミッション共感度も高いのでしょうか?
小泉:社員へアンケートをとることもありますが、毎回ミッション共感の項目は満点です。バリューはメルカリと共通なのですが、全員勝つために一丸となってチャレンジしているので、目線はすごく揃っていると思います。アントラーズもある意味ベンチャーで、恵まれてるわけではない中で勝ってきた歴史があるので、メルカリのAll for oneなどのバリューに共感しやすかったんだろうと思います。
庄田:アントラーズのいいところとメルカリのいいところが融合して、すごく強い組織になっているんだろうなと想像できます。
小泉:アントラーズとメルカリだけでなく、応援してくださる地域の方々とも一丸となっている感覚があります。クラブはパブリックセクターのような側面もあるので、単純に稼げばよいわけではなくて、地域にとってのベネフィットがある状態を実現して、地域の中での存在意義を表現していく必要があると思っています。
庄田:それはどのような時に感じるのでしょうか?
小泉:毎日感じています。街を歩いていても、応援してるよ!とか、頑張ってくださいね!とか声をかけてもらったりしますし、チームが勝った日は地域が盛り上がるというのが如実にあります。人口が多くない分、自分たちのチームという感覚がすごくあると思います。我々は東京から働いているメンバーも多いですが、東京のメンバーも、同じように感じていると思います。そんな地域の応援の声を聞きながら、勝ち続けられるために一緒に頑張れる仲間が応募してくれたら本当に嬉しいです。
庄田:今のアントラーズに関われるのは、本当にまたとないチャンスだなと感じました。自分が入社したいくらいです。笑
これからのアントラーズの躍進を楽しみにしています!
事前にスポーツビジネスについて簡単にリサーチしてみて、バルセロナの1000億もの売り上げが高い放映権、グッズ、選手の移籍金等で作られているということを知った私は、アントラーズの成長も同様のモデルを考えているものとばかり考えていました。
そんな予想は全くといっていいほど一致しておらず、鹿島という町自体のバリューアップも見据えた、インターネットとリアルが融合する実験都市の大きな構想があることを知り、それこそ日本を代表するインターネット企業であるメルカリが、そして小泉さんが描く絵なんだなと個人的にもとても勉強になりました。
そしてその大きなチャレンジがメルカリ出身メンバーだけでなくアントラーズの方々にとっても同様に心の入ったチャレンジであることが伺えて、こうやって伝統的な産業も変わっていくんだなと実感しました。
歴史と伝統とプライドを持った、日本を代表するスポーツクラブが日本独自、アントラーズ独自の方法で成長していくそのプロセスを作ることは間違いなくやりがいのある仕事だとおもいます。
本記事で取り上げた鹿島アントラーズ・エフ・シー様の急募求人
No.1 10X(COO)
No.2 Gracia(UI/UXリードデザイナー)
No.3 BASE(カスタマーサクセス戦略企画 ※責任者候補)
No.4 ポジウィル(COO)
No.5 MOSH(COO)
No.6 Eventhub(プロダクトマネージャー)
No.7 Luup(サービス責任者兼オペレーションマネージャー)
No.8 TENTIAL(広報)
No.9 みんなのマーケット(エンジニアリングマネージャー)

株式会社UPSIDER
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デジタル人材採用を加速する採用管理システム HERP Hire

求人媒体からの応募情報の自動取り込み、Slack/Chatwork連携による現場メンバーへのスピーディな情報共有により、現場メンバーが積極的に採用に参画できる「スクラム採用」の実現をサポート。
デジタル人材採用を加速するタレントプールシステム HERP Nurture
複数の求人媒体からの応募情報の自動取り込み、SlackやChatworkとの連携による現場メンバーへのスピーディな情報共有。
一連の採用プロセスをAIが支援し、候補者一人ひとりと向き合う採用へ

書類選考・面接・評価など、一連の採用プロセスをAIが支援。
候補者との対話や意思決定により時間をかけられるようにします。