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イベントレポート


突撃!となりの採用定例〜LayerXが取り組む全社採用の裏側〜

投稿日:2022/2/24

更新日:2023/7/14

突撃!となりの採用定例〜LayerXが取り組む全社採用の裏側〜

※本記事は株式会社YOUTRUSTにて作成されたイベントレポートについて許可をいただき転載させていただいたものとなります。元記事はこちらとなります。
突撃!となりの採用定例〜LayerXが取り組む全社採用の裏側〜(イベントレポート) | YOUTRUST JOURNAL

より自社にマッチした人材を採用するためには、現場を巻き込んだ「全社採用」が重要です。実際に配属される現場を絡めることで、現場と候補者の認識のズレを防ぎ双方にとってWin-Winな採用活動ができるからです。

全社採用を成功させるためには、採用に関する情報を関わるメンバー全員の共通認識とし、モメンタム(勢い)を作っていくことが必要です。そのため、社内で直接対面で議論する機会である「採用定例」の重要性がこれまで以上に高まっています。

そこで、株式会社YOUTRUSTと株式会社HERPがウェビナーを共同開催。現場を巻き込んだ採用によって候補者体験の向上に努める企業の「採用定例」にスポットを当てる。全社での採用を成功に導く秘訣を深掘りしていきました。

ゲストは、株式会社LayerXの執行役員である石黒卓弥さん。同社では多くの社員がnoteやエンジニアブログで情報発信したりMeetyでカジュアル面談を募集したりと全社員での採用を実践しています。それを可能とするカルチャーや行動指針は何なのかを明らかにしながら「採用定例」の裏側に迫りました。

全社を巻き込んで採用活動を推進したい!、という方の参考になれば幸いです。

ゲスト
株式会社LayerX 執行役員
石黒 卓弥さん
2020年5月LayerXに入社、人事と広報を担当。新しいメンバーが増え、チームが多様になっていくことで「変化への対応力」が高まる日々を楽しんでいます。社会の反応をみながらの複数事業広報は簡単ではないですがやりがいがあります。入社したきっかけは代表福島のnote。好きな行動指針は「Trustful Team」。3人息子とLayerXの成長に日々全力で向き合ってます!

モデレーター
株式会社HERP マネージャー 冨田 真吾(以下:冨田)
株式会社YOUTRUST COO※ 佐藤 亮太(以下:佐藤)

イベント開催日時:2021年12月16日(木) オンラインにて実施

採用の脳内シェアを上げるべく、現場メンバーを含めた採用定例の実施

冨田:本日はよろしくお願いいたします!早速ですが本日のメインテーマ、「LayerXさんの採用定例」について教えていただけないでしょうか。

石黒さん(以下:石黒):よろしくお願いいたします!今HRチームは僕を含め3人で、朝と夕方で進捗が変わる採用の状況を共有するため朝会と夕会を15分ずつ行っています。リモートが多いのでメンバーの顔を見る機会にもなります。

冨田:進捗管理とは、具体的にどのような数値を見ているのでしょうか。

石黒:いわゆるSaaS企業のビジネスサイドのように、HR用のダッシュボードをつくっています。そこでスカウト送信から入社までフェーズごとの推移を確認し、「どこに課題があるのか」、「どこに注力しないといけないのか」を見ています。

それとは別に、Biz採用定例(ビジネス側)とDev採用定例(プロダクト側)があります。ただ定例があると「定例で話せば良いか」となってしまい、業務の進行が遅れることもあるのでその点は気をつけていますね。

これは失敗談になるのですが、実は最初、Dev採用定例に開発側の面接に関わるメンバーは参加していませんでした。開発に集中してほしいと思い、細かい共有はせずに面接だけお願いをするという形にしていたのです。しかし、採用は重要な取り組みであるにも関わらず詳細を共有しないと、やはりうまくいかないこともありました。そのため、今は耳だけでも良いので面接をするメンバーには参加してもらっています。

定例では、来年の3月にはどういう組織をつくりたくて、その状態に向けてまず今どうするのかや、先行企業さんの例を見て自社はどうするのかなど話しています。

佐藤:よく「進捗確認だけで採用定例が終わってしまう」という話も聞きますが、個別の進捗確認というよりも組織の話などもう少し広いテーマを扱っているんですね。

石黒:最終フェーズの候補者の確認は採用定例でも行っています。ただ細かい確認はHRチーム内と経営会議でも実施しています。

採用は全社の重要課題。人事の仕事は基盤づくり

冨田:経営会議で採用について議論できるかどうかは、経営者のバックグラウンドに依存するのでしょうか。

石黒:必ずしもそうではなくて、「数ある経営課題の中で重要なものがなにか」ということかなと思っています。LayerXでは採用や組織の課題が大きいと考えているので、経営会議でも重要なテーマとして扱われています。

人が関わることはテキストで議論しにくいものが多いので、必然的に顔を突き合わせて話す時間が増えていますね。

ただ、忙しい経営陣や現場メンバーを採用にどう巻き込んでいけばよいのか、というのは人事の方が悩むポイントだと思います。そこは成功体験を持ってもらうことが重要です。新しい人が入ってくれると、仕事が楽になったり、やりたくてもやれていなかったことができたりと良いことがあるはずです。極めてわかりやすいですが、そういった体験から「採用は大事だよね」と感じてもらうことですね。

そしてよく言っていることなのですが、「採用は人事の仕事ではない」です。人事の役割は基盤をつくってスケールさせていくことだと考えています。一緒に働くのは現場メンバーなので、「彼らが一緒に働きたい人を彼らが口説きに行く」という文化をつくることは非常に重要です。

佐藤:経営と現場を巻き込んでいくにあたり、採用基準がすり合わないという話もよく聞きます。その点はどのように対応されていますか。

石黒:これは一つの例ですが、スカウトプラットフォームを活用すると求職者さんのデータベースが見られます。人事がリストアップした上で30分ほど現場メンバーに時間をもらい、一緒にリストを確認していくことが効果的です。そのために人事が積極的に介入して確認するようにしています。

そもそも私は経営と現場、というように線を引いてしまうことは避けるようにしています。言葉の選び方の問題ですが、それで距離ができないようにはしたいですね。

同じリストを見ながら、「この人はフィットしそう」、「この人はこの点が少し違うかもしれない」などを話すことで、メンバーの解像度が上がっていきます。

「NoじゃなきゃGo」新しい施策はみんなで盛り上げる

冨田:LayerXさんは新しい施策に早く取り組む印象がありますが、そういった企画の裏側を教えてください。

石黒:考え方は大前提「NoじゃなきゃGo」、面白そうであればやってみようというものです。LayerXには「Be Animal」、不確実な状況においても積極的に動こうという行動指針があるので、それに基づいていますね。

Meetyなどの新しい採用サービスを活用したときも、それが流行るかどうかはわからないですが、「LayerXは新しいものをどんどん試すことができる会社なんだ」という印象を持っていただける、というメリットがあると考えていました。

みんなで盛り上げていこうという文化があるのも強みです。例えばアドベントカレンダーを3ヶ月通してやったときも、「1人1本は記事を書こう!」と全員で取り組みました。このあたりは短期でヒットするPL的な考え方というよりは、中長期的に資産をつくるBS的な考え方で取り組んでいます。

冨田:フロー施策とストック施策のバランスが重要ということだと思うのですが、それらに対する考え方を教えていただきたいです。

石黒:採用担当の仕事は、特に目の前のタスクが多くて忙しいですよね。「今日中に日程調整しないといけない人が10人いる……」となったときに、中長期的なストックの施策は意識だけでは着手できないと思っています。

フロー施策はとにかく働いた気にはなるのですが、それだけをやっていても忙しくなる一方ですよね。採用数は増えていき、充足することはないので。だからこそ、「2年後を楽にするために今何をしておいたほうが良いんだっけ?」という中長期の目線を持つことはとても大事だと考えています。

佐藤:短期の数字を追いかけているメンバーが、ストック施策を進めていくためのポイントがあれば知りたいです。

石黒:先にブランドをつくっておくことで、後の採用は楽になると思っています。例えば5年間で1億円の採用予算があったときに、毎年2,000万円使うより、最初の1年で8,000万円使って残り500万ずつを4年で使うほうが効果的、こんなイメージですね。

また、人事が「誰よりもマーケットに詳しい状態をつくる」ということは非常に大事です。例えば「この職種であれば今の市場はこうなっている」や、「このポジションは競合の会社はこれくらいの給与を出している」などですね。社内の古い情報を、積極的にアップデートしていくことが人事の役割だと思います。

もう1つ大事なことは、自社のスタンスを持つことです。華やかな施策をとりあえず真似してやってみるのではなく、「自社はこういう考えがあるからこういう施策をやります」と言える状態にしておきたいですね。

LayerXの採用情報はこちら

全社を巻き込んで採用を進めるためには、人事が基盤を整えて文化を醸成することが非常に重要である、というお話をしていただきました。YOUTRUSTとHERPでは今後も「突撃!となりの採用定例」というテーマで採用に成功しているスタートアップの取り組みを伺っていきますので、次回の開催をお楽しみにしていてください。

※所属部署・役職は2022年2月当時のものです

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