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イベントレポート


【イベントレポート】UPSIDER社登壇!月間応募数が100を超えたら意識したい「データに溺れない可視化術」〜 HERP DataHubとその活用事例のご紹介

投稿日:2025/6/18

更新日:2025/6/16

【イベントレポート】UPSIDER社登壇!月間応募数が100を超えたら意識したい「データに溺れない可視化術」〜 HERP DataHubとその活用事例のご紹介

HERPでは2025年4月9日、採用管理プラットフォーム『HERP Hire』のオプションサービスとして、採用データ集計ツール『HERP DataHub』の正式提供を開始しました。

本記事は、『HERP DataHub』のリリースに合わせて開催したオンラインセミナー「UPSIDER社登壇!月間応募数が100を超えたら意識したい『データに溺れない可視化術』〜 HERP DataHubとその活用事例のご紹介」のイベントレポートとなっています。

セミナーは2部構成で行われました。

<前半>HERP DataHubの特徴と、データに溺れないために意識したい可視化観点

<後半>UPSIDER社登壇!実運用を踏まえた具体的な事例に迫る

<前半>HERP DataHubの特徴と、データに溺れないために意識したい可視化観点

登壇者プロフィール

HERP DataHub カスタマーサクセス担当 安部 優姫乃

株式会社リクルートにて法人営業を経験したのち、Web制作会社にて役員・マーケティングコンサルタントに従事。2023年10月にHERPへ参画。2024年6月よりHERP DataHub担当カスタマーサクセスに従事。

『HERP DataHub』とは? 特徴とあわせてご紹介

本セミナーの前半では、『HERP DataHub』の基本的な機能とともに、「データに溺れないために意識したい可視化観点」について解説いたします。

まず、『HERP DataHub』は、採用担当のみなさまが「今」注目すべき指標を、自社にあわせてオーダーメイドで可視化できる集計ツールです。『HERP Hire』のオプションサービスとして提供しており、主に以下の3つの特徴があります。

<『HERP DataHub』の主な特徴>

  1. 自由にカスタマイズでき、ビジュアライズに優れたダッシュボード

  2. 目標管理や決定予測も可視化

  3. 初期構築をHERPが代行、構築後も編集スキルをしっかりサポート

画面の動きなどは、上に貼ったセミナーを切り取ったデモ動画でもご覧いただけます。

1つ目の特徴は、カスタマイズ可能なダッシュボード機能です。部署やチーム別はもちろん、会議の種類など、用途に合わせて複数のダッシュボードを作成できます。

2つ目は、『HERP Hire』の標準機能では見えにくい、目標に対する進捗や着地予測といった情報を可視化できる点です。別途ご用意するスプレッドシートに採用計画と想定歩留まりを入力いただくと、『HERP DataHub』に自動で連携・反映されます。これにより、日次での進捗確認や課題特定が可能となり、PDCAサイクルを迅速に回せるようになります。



3つ目は、導入時のサポート体制です。約3カ月のオンボーディング期間を通じて、各企業さまのご要望を丁寧にヒアリングし、HERPが初期構築を代行いたします。運用開始後も、お客さまご自身でカスタマイズできるようレクチャーを実施し、60社以上の導入実績に基づいた活用提案もいたします。

データに溺れないために意識したい3つの可視化観点

『HERP DataHub』の概要をご理解いただいた上で、ここからはデータに溺れないために意識したい3つの可視化の観点をご紹介します。

<意識したい可視化の3つの観点>

  1. 目標進捗の把握

     目標達成までの現在地を確認し、ボトルネックとなっている部分を特定する

  2. 選考活動量の確認

     エントリー数や面接数などが適切に確保できているか、偏りがないかなどを把握する

  3. 選考活動の質の分析

     エントリーから内定承諾までの効率性を評価し、離脱が多いポイントを探る

これらの3つの観点を意識し、多角的に選考活動を振り返り、改善につなげることが重要です。

1つ目の「目標進捗の把握」では、採用目標に対する現在の進捗状況を客観的なデータに基づいて確認します。

よく見られるのが、内定承諾率のみに注目してしまうケースですが、それだけでは課題の本質が見えにくいことがあります。進捗が良くない場合は、どの選考ステップがボトルネックになっているのかを特定することが重要です。

『HERP DataHub』では、内定承諾目標と想定歩留まりをスプレッドシートに入力することで、必要な内定数、一次選考数などが自動で算出され、各ステップの達成率が表示されます。これにより、ボトルネックとなっている箇所を明確に把握できます。

2つ目と3つ目は、選考活動の「量」と「質」の分析です。まず、「量」の側面から、カジュアル面談数、一次面接数といった各活動量を事実に基づいて確認します。

これにより、例えば応募経路ごとのエントリー数の過不足や、特定の媒体の効果測定、一部の部署や面接官への負担集中などを把握することができます。

次に、3つ目の「質」として、選考のどの段階で候補者が離脱しているかといった歩留まりを確認します。

『HERP DataHub』では、エントリーから内定承諾までの全体の歩留まりに加え、各選考ステップの歩留まりとリードタイムを画面上で確認できます。これにより、質の面での課題となっている箇所を特定できます。

この際、選考ステップを細かく分けすぎるとボトルネックが分かりにくくなるため、「エントリー数」「一次選考」「内定」「内定承諾」の4つのフェーズで分析するのがおすすめです。

エントリー数が少ない場合は応募獲得施策(媒体の見直しやリファラル採用の強化など)を検討する必要がありますし、エントリーから一次選考での離脱が多い場合は、母集団の質の再評価が必要です。一次選考から内定の間で離脱が多い場合は、より詳細なデータ分析を行い、課題に合わせた対策を講じます。内定から内定承諾での離脱が多い場合は、候補者へのアトラクト方法を見直すことが有効です。

さらに、『HERP DataHub』は、企業様ごとに見たい指標を自由にカスタマイズできます。例えば、面接官ごとの歩留まりを分析し、一次選考の通過率とその後の内定承諾率を比較することで、評価の質を検証することも可能です。

これら「目標進捗」「選考活動の量」「選考活動の質」を、自社にとって最適な粒度でレポート化し、全体的なボトルネックを把握した後に、詳細な課題を深掘りしていくことをおすすめしています。

また、『HERP DataHub』のダッシュボードは複数のタブで構成できるため、目的に応じて表示する情報を柔軟に変更できます。

例えば、職種別、事業部別、リクルーター担当別といった切り口や、週次、月次、四半期別、年度別といった期間での比較表を事前に作成しておくことができます。

加えて、採用チーム内、事業部メンバー向け、経営層向けなど、報告対象者に合わせて表示する指標の粒度を調整することも可能です。同じ指標でも、見せ方や詳細度を変えることで、より効果的な情報共有が実現できます。これらの設定は、初期構築時にHERPがヒアリングを行いながら、最適な形をご提案し、一緒に作り上げていきます。

必要な情報を的確に把握することができ、採用業務の工数削減につなげられる点が『HERP DataHub』の最大のポイントです。

<後半>UPSIDER社登壇!実運用を踏まえた具体的な事例に迫る

登壇者プロフィール

株式会社UPSIDER ピープルアナリティクス担当 吉田 香波 氏
大学卒業後、専門商社にて物流事務を経験。Uber JapanでUber Eatsのサービスエリア拡大を支えるセールスオペレーションに従事。HR領域に関心を持ち、認可認証技術のスタートアップで採用・人事企画・労務まで幅広く担当。マネーフォワードにて採用オペレーションおよび採用データ分析を手掛ける。2024年1月にUPSIDERへPeople Analyticsとして参画し、現在は採用データのレポーティングとアナリティクスに注力

HERP Hire事業責任者 冨田真吾

新卒で株式会社ビービットに入社・デジタルサービスのUXコンサルティングに従事したのち、SaaS型の分析Cloudのインサイドセールスチームの立ち上げ、プライシング戦略の立案などに従事。HERPに参画後はレベニューマネージャーとしてビジネス組織の立ち上げをしながら、100社以上の採用支援やデータ可視化支援の事業開発を経験。2024年9月からHireの事業責任者を担当

UPSIDER社と吉田香波氏のご紹介

冨田:セミナー後半は、株式会社UPSIDERの吉田香波さんをお迎えし、『HERP DataHub』を活用した具体的なデータ分析と実践について深掘りしていきます。まず、UPSIDERさんの事業内容と、吉田さんの現在の役割についてお聞かせいただけますでしょうか。

吉田:UPSIDERは「挑戦者を支える世界的な金融プラットフォームを創る」をミッションに掲げ、法人カード『UPSIDER』をはじめ、請求書カード払いサービス『支払い.com』、レイターステージのスタートアップ向けファンド『UPSIDER BLUE DREAM Fund』などの事業を展開しています。

その中で、私はピープルアナリティクス担当として、人事領域におけるデータ分析全般を担当しております。

冨田:ありがとうございます。本日は、実際にUPSIDERさんの『HERP DataHub』のダッシュボード構成を拝見しながら、どのような場面で、どのようにデータを活用されているのかや、『HERP DataHub』を用いて得られた効果について詳しくお伺いできればと思います。

UPSIDER社の採用レポート大解剖

冨田:早速ですが、こちらはUPSIDERさんの『HERP DataHub』のタブ構成のスクリーンショットです。左から「パフォーマンス」「歩留まり」「目標進捗・ヨミ」「FY25H2 QQCD」「PR向け」と、5つのタブが確認できます。

それぞれのタブについて、概要や活用シーンをお伺いできればと思いますが、特に頻繁に利用しているタブはありますか?

4つの指標目標を使ってメッセージが明確なダッシュボードに

吉田:5つのタブの中でも特に「FY25H2 QQCD」と「パフォーマンス」のタブを日常的に活用しています。まず「FY25H2 QQCD」のタブから説明させてください。こちらは、半期ごとの目標管理に特化したダッシュボードです。

UPSIDERでは、目標をQuantity(量)、Quality(質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の4つの指標で定量的に管理する「QQCD」という考え方を重視しています。このダッシュボードでは、各QQCDの目標値と進捗状況を一目で把握できるように設計されています。

冨田:なるほど。2025年度下半期におけるQQCDの達成状況を可視化しているのですね。具体的に、ダッシュボードの中身や、どのようなタイミングで活用されているのか教えていただけますか。

吉田:このダッシュボードでは、目標に対する実績の進捗状況を直感的に把握できる点を重視しています。

「Quantity」の指標には3つの項目があり、左上には「内定承諾プログレス」として、目標値に対する進捗率を視覚的に表示しています。

その左側の「【最終/内定/承諾数】月ごと-線グラフ」では、選考プロセスの後半における候補者のパイプラインの状況を月単位で把握できます。

そして、下の段の「【目標予実】type × 事業部」では、Biz(ビジネス職)、Tech(技術職)、Corp(コーポレート職)といった職種カテゴリーと、事業部ごとの採用目標と実績を数値で確認できるようにしています。

吉田:次に、「Quality」の指標は画面左側に集約しており、今期は特に承諾率と内定率を重点的に追っているため、目標値と実績が一目で分かるようカード形式で表示しています。その下の棒グラフは、先ほどと同様に職種カテゴリー×事業部で、それぞれのチームの内定率と内定承諾率を示しています。

棒グラフ形式にすることで、数値の進捗が低いチームが一目で分かるため、多忙なリクルーターにとっても非常に役立つと感じています。

画面左側には「Cost」の指標として、内定承諾者全体に占めるリファラル経由と自社サイト経由の割合を目標設定しており、その内訳を示しています。また、その下には事業部ごとの内定承諾者の経路の内訳を表示しています。

吉田:どの項目においても、基本的な構成は、カード形式やグラフで全体像を素早く把握でき、その下に詳細な内訳が表示されるように工夫しています。

冨田:これほど分かりやすく整理されていると、経営層への報告資料作成の手間も省け、本来の業務に集中できそうですね。実際、これらのダッシュボードは、どのような方が、どのくらいの頻度で活用されているのでしょうか?

吉田:このダッシュボードは、私自身はもちろんのこと、チーム全体の成果を日々把握するために、リクルーター全員が常に確認しています。

目標設定が形骸化してしまうことは、採用に限らずよくある課題だと思いますが、このように重要指標であるQQCDに絞って可視化することで、メッセージが明確なダッシュボードになったと感じていますね。

リアルタイムでヨミを把握しネクストアクションを議論

冨田:ありがとうございます。それでは次に、「目標進捗・ヨミ」のダッシュボードについてお伺いできますか。どのような役割を持つタブなのでしょうか?

吉田:「目標進捗・ヨミ」のタブでは、全職種の目標に対する実績と、今後の内定承諾の見込み(ヨミ)を把握できるようにしています。先ほどのQQCDのダッシュボードで全体像を把握した後、自身の担当領域や注力している求人の進捗をより詳細に確認するために活用しています。

「採用目標に対する進捗管理」の項目では、各選考フェーズの状況を一覧で示しており、左端がエントリー、右に向かって選考ステップが進み、一番右が内定承諾となっています。表の横軸は事業部と職種カテゴリーで、各選考フェーズにおける目標と実績を確認できます。

吉田:次に「採用目標に対する内定承諾ヨミ」の項目ですが、これは求人ごとの進捗状況を示しています。

採用担当の方であれば経験されると思いますが、例えばプロダクトマネージャー(PdM)を採用したい場合、エンジニアバックグラウンドの方のための求人票と、ビジネスバックグラウンドの方のための求人票を別途作成することがあります。

『HERP DataHub』では、そのような複数の求人票を紐づけて新しい名称でグルーピングし、数値を集計することができるため、この機能を活用して一定期間内にどれくらい内定承諾が得られそうかを予測し、それに基づいてチーム内で今後取るべきアクションを議論する際に役立てています。

冨田:ありがとうございます。これは私も採用支援を行う中でよく考えることなのですが、例えば2名の採用目標がある場合、単純に歩留まりから逆算したエントリー数が必要とは限りません。本当に優秀な方と出会うことができれば、数少ないエントリーで採用が決定することもあり得ます。そのため、定量的な目標と定性的な目標のバランスを取ることが非常に難しいと感じています。

しかし、このように定量的に目標進捗を確認しつつ、次のタブで一次選考などの詳細な進捗も確認できることで、「目標達成度は低いものの、一次選考に進んでいる候補者の中に非常に優秀な方が複数いるため、その方に注力することで目標達成が見込めるかもしれない」といった具体的な議論ができるイメージが湧き、UPSIDERさんの可視化のバランスの良さを感じました。

施策効果や選考官別パフォーマンスを定量評価

冨田:それでは次に、「パフォーマンス」のダッシュボードについてお伺いできますでしょうか。

吉田:「パフォーマンス」タブは、主に採用活動の「量」に焦点を当てたダッシュボードで、例えばエージェントとのコンタクト数やスカウト送信数といった活動の実績が明確に反映されます。

まず、「月別パフォーマンス」の画面右側では、左から「エントリー数」「一次選考数」「最終選考数」「内定数」「承諾数」の実数と、一番右に「エントリーto内定承諾日数」としてリードタイムが表示されています。画面左側では、これらの数値を折れ線グラフで示すことで、視覚的に理解しやすくなっています。

吉田:この項目は、例えばエージェント向けの説明会を実施したり、新しい媒体を導入して積極的にスカウトを実施したりといった大きなイベントがあった際に、その効果を振り返るために活用することが多いです。

冨田:なるほど。これまでのダッシュボードで全体の傾向を把握しつつ、このダッシュボードでアクション量を確認することで、「この時期にエントリー数が増加している」「しかし、一次選考数は変化していない」といった分析ができるのですね。

吉田:はい。例えば、スカウトの返信率は高かったものの、実際のエントリーにつながっていないといったケースもよくあります。そのような場合に、母集団形成におけるエントリー前の数値と比較してみることもあります。

次に「求人別パフォーマンス」の項目ですが、これは先ほどの月ごとの数値を職種ごとに集計したイメージです。「注力していた求人のエントリー数が今月に入って急激に減少した」といった状況を把握するのに役立ちます。

吉田:さらに「応募経路別パフォーマンス」の項目では、「求人媒体からの自主応募」「スカウト」「エージェント経由」など、応募経路別にエントリーから承諾までの数値とリードタイムを示しています。

こちらも先ほどと同様に、スカウト施策の効果測定や、新しい媒体への求人掲載、説明会実施後の効果検証などに活用しています。

吉田:最後に「担当者別 選考実施数」の項目では、各選考ステップの実施数を面接官別に表示しています。

特定のポジションで面接官が偏るケースがあると思いますが、この数値と後ほどご紹介する「歩留まり」のタブを組み合わせることで、「この面接官は多くの面接を担当しているが、通過率が低い」といった課題が見つかることがあります。そのような場合に、面接官の追加や、面接ガイドラインの見直し、トレーニングの実施といった対策につなげることができます。

通過率やリードタイムで選考活動の質を分析

冨田:ありがとうございます。それでは「歩留まり」のダッシュボードについて、その目的や利用シーンをご説明いただけますでしょうか。

吉田:「歩留まり」タブは、先ほどの「パフォーマンス」タブとは異なり、採用の「質」に焦点を当てたタブです。例えば、エントリー数が多くても書類通過率が低い場合に、その原因を探るために活用しています。

まず、画面上部では「エントリー」「一次選考」「最終選考」「内定」「内定承諾」の各選考ステップの遷移率をパーセントで表示しています。その下には、エントリーに対する内定承諾率と、エントリーから内定承諾までのリードタイムを可視化しています。

冨田:これらの指標について、何か目安にされている数値などはありますか?

吉田:職種によって大きく異なりますが、例えば内定承諾率は直近3カ月と過去3カ月で比較して分析することが多いです。

また、書類通過率とエントリー数を組み合わせて分析することもあります。例えば、何らかの施策を実施した結果、直近3カ月でエントリー数が大幅に増加したにもかかわらず、書類通過率が低下している場合は、採用活動の効率が悪化していると判断できます。このように、単に量を見るだけでなく、量と質を掛け合わせて期間比較することを意識しています。

次に「職種別歩留まり」の項目では、求人ごとに各選考ステップの歩留まりと、エントリーから内定承諾までのリードタイムを表示しています。

採用がなかなか進まないポジションがないかを定期的に確認し、必要に応じて採用担当と現場マネージャーとの間で求める人物像の認識にずれがないかを確認したり、エージェントへの情報伝達が十分に行われているかなどを検証したりする際に役立てています。

吉田:「応募経路別歩留まり」の項目では、画面上部でUPSIDERのキャリアページ、リファラル、スカウト、媒体、エージェント、その他という6つの経路別に、エントリーから内定承諾までの各ステップの移行率を確認できます。

下段右側のグラフは、経路別のエントリーto一次選考、一次選考to最終選考、最終選考to内定、内定to内定承諾のパフォーマンスを示しています。その右側は、エントリー数における各応募経路の割合です。

吉田:「職種別歩留まり」や「応募経路別歩留まり」のタブは、採用活動に課題が見られた際に、多角的に分析し、ボトルネックとなっている部分を特定するために活用しています。

次に「担当者別 面接実施数・通過率」の項目です。「パフォーマンス」タブでは面接の実施数のみを示していましたが、ここでは通過率も加えることで、改善点を見つけるためのヒントを得ています。

吉田:「歩留まり」タブの最後は「カジュアル面談有無」の項目です。横軸が月、縦軸のピンクが「カジュアル面談未実施で一次選考に進んだ数/エントリー数」、紫が「カジュアル面談実施で一次選考に進んだ数/エントリー数」となっており、下部には全体平均のパーセントが表示されています。

これは、求人票だけでは理解されにくいポジションや、アトラクトが難しいポジションにおいて、カジュアル面談を多く実施しているにもかかわらず、カジュアル面談なしで一次選考に進む割合と大差がない場合などに、カジュアル面談の質を振り返る際に活用しています。

HRチーム以外での活用も積極的に

冨田:ありがとうございます。最後に、「PR向け」というダッシュボードについてご説明いただけますでしょうか。

吉田:私たちの採用広報はHRではなくPRチームが担当しているのですが、彼らもエントリー数を重要なKPIの一つとして追っています。このタブでは、直近や過去のエントリー数、増加率などの目標進捗を、広報施策の実施時期などと比較しながら確認するために利用しています。

ダッシュボードの活用において意識していること

冨田:詳細なご説明、誠にありがとうございました。ここまでUPSIDERさんの『HERP DataHub』の活用方法についてお伺いしてきましたが、これらの情報を踏まえ、吉田さんがダッシュボードの活用において特に意識されていることを伺えますか?

吉田:さまざまな角度から数値を可視化していますが、実際にダッシュボードを主体的に活用し、そこから課題を発見して改善アクションにつなげることは、とてもハードルが高いため、そのためのサポートが不可欠だと考えています。

具体的には、毎週の定例会議に単に数字を持ち込むのではなく、『HERP DataHub』のダッシュボードを確認し、気になる点を事前に抽出した上で臨むようにしています。

さらに、月に一度はより詳細な分析結果を提供し、それを基にリクルーターが翌月のアクションプランを策定しています。

その後、週次の定例会議でアクションプランの進捗状況を確認し、実行されたアクションが数値にどのように影響しているかを検証することを徹底していますね。

冨田:なるほど。最後に、『HERP DataHub』を実際に活用してみて、どのような成果を感じていらっしゃいますか?

吉田:やはり、内定承諾率の改善は大きな成果だと感じています。

数値を期間別や経路別で比較しながら、チーム全体で「そもそもクロージングのストーリーやシナリオの立て方が適切でなかったのではないか」「候補者の懸念点を十分にヒアリングできていたか」といった点を深く振り返ることができるようになりました。

加えて、内定後の辞退理由を管理しているシートと照らし合わせながら、選考ステップにおけるアプローチの見直しや、候補者への情報提供の改善などについて定期的に議論できており、それが全体的な採用成果の向上につながっていると実感していますね。

冨田:目標進捗が一元的に可視化されることで、採用に関する定例会議やミーティングで単なる進捗確認以外の議論の部分に多くの時間を割けるようになり、振り返りを通じて新たな仮説やアイデアが生まれる可能性も高まりそうですね。本日は貴重なお話、ありがとうございました。

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