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AI時代だからこそ価値が上がる「採用体験」の磨き込みーーHERPが実践する、候補者に選ばれるための採用生存戦略 

投稿日:2026/7/10

更新日:2026/7/13

AI時代だからこそ価値が上がる「採用体験」の磨き込みーーHERPが実践する、候補者に選ばれるための採用生存戦略 

AIの台頭によって採用活動のあり方が劇的に変化する今、他社とどのように差別化するか、候補者から選ばれる採用をどのように磨き上げるべきかは、採用に関わる皆様が悩まれているポイントなのではないでしょうか。

本記事では、HERPのマーケティングと採用担当を兼務する、原にインタビューを行いました。AI時代だからこそ、人が介在することで候補者に選ばれるための「採用生存戦略」と、それを現場で支えるプロダクト『HERP AI Recruiter』の具体的な活用方法についてお届けします。

原 亜依南
2019年新卒入社。採用管理システム『HERP Hire』のカスタマーサクセス立ち上げ期を4年間経験後、人材紹介システム『ジョブミル』のビジネスサイドを経て、現在は事業側のマーケティングと採用担当を兼務。

AI時代こそ、採用活動の中で人間がリソースを割くべき部分とは?

現在はマーケティングと自社採用を兼務されていますが、双方の業務を見ていく中でどのような発見がありましたか?

原: 一見、別物に見えるマーケティングと採用ですが、実は「本質は同じ」だとつくづく感じています。特に、昨今の生成AIの台頭による影響範囲や、これまで通用していた手法の価値が変わってきている(価値の地殻変動)という点において、非常に共通しています。

具体的に、どのような価値の変化が起きているのでしょうか。

原: AIを使えば「候補者に最適化した、それっぽいスカウト文面」が一瞬で大量につくれるようになりました。
その結果、何が起きているかというと、候補者側の「テンプレ疲れ」です。どれだけ綺麗に整った文面であっても、受け手側はそこに企業の努力や熱量を感じづらくなっています。同じように、綺麗なだけでリアルなカオスや人間味が見えない「整いすぎた採用サイト」の価値も相対的に下がっていると感じます。

逆に今、相対的に価値が上がっているのが、AIには代替できない「一次情報」や「リアルなコミュニケーション」、「人間関係構築力」です。
オンライン越しでも伝わる「あなた(N=1)に向き合っている」という泥臭い熱量や寄り添いこそが、これからの競合優位性になると考えています。

なるほど。HERPではその時代背景に対してどのような戦略をとっているのですか?

原: 思想として掲げているのは、「ただ楽をするためのAI活用ではなく、人間にしかできない熱量の投資時間を生み出すためのAI活用」です。AIで徹底的に業務を効率化し、そこで浮いた時間を『目の前の候補者の方に感動してもらう』ための温かみのあるコミュニケーションにすべて注ぎ込む、という生存戦略をとっています。

今回は、HERPが応募前から内定フェーズにおいて、具体的に「どう人とAIを使い分けているのか」をフェーズ別にお話しできればと思います。

【応募前】究極の一次情報が集まる完全紹介制イベント「HERPY HOUR」

まずは「応募前」のフェーズにおける取り組みを教えてください。

原: 応募前のリアルなアプローチとして、毎月第三金曜日にオフィスで「HERPY HOUR」というオフラインの交流イベントを定期開催しています。これは社員による完全紹介制のイベントで、リファラルの受け皿として機能しています。

カジュアル面談よりもさらにライトな場、という位置づけでしょうか。

原: そうですね。会社説明は1〜2分程度に留め、基本的にはお酒や食事を楽しみながら社員や来場者同士が雑談する交流メインの会です。目指しているのは、「HERPの人たちは熱量が高く、自分の話も真剣に聞いてくれた」と感じてもらうことです。実は、このイベントをきっかけに半年間で2名の入社が決定しています。

毎月コンスタントに30名ほどを集めるのは、全社的な協力がないと難しいですよね。

原: 「毎月必ず開催する」という点がミソで、仮に誘って断られても、「来月もあるのでぜひ」と非常に誘いやすい仕組みになっています。また、採用を成功させるためには経営陣やマネージャー層が自ら足を運び、熱量をメンバーに伝えていく姿勢が不可欠だと考えており、全社一丸となって取り組んでいます。これまでに繋がりができた方を招待するのはもちろん、新たな出会いを求めて、外部のイベントにも積極的に参加するようにしています。

何より、リアルな場は「究極の一次情報の集積場」です。今、転職市場にいる潜在層がリアルに何を考えているのかという生の声に触れることで、社内で求人票を作る際にも「HERPY HOURに来ていた〇〇さんみたいな人」と具体的な誰かを思い浮かべてペルソナを共有できるようになり、採用の解像度が格段に上がりました。

【選考中】過去の情報はAIに任せ、人は目の前の候補者の「深掘り」に全集中する

実際の「選考中」において、AIと人間の役割はどのように住み分けているのでしょうか。

原: 一言でまとめると、「過去の情報やデータ整理はAIに任せ、今の候補者さんを深掘りするコミュニケーションは人が行う」という住み分けです。

具体的には、自社開発プロダクトである『HERP AI Recruiter』のインタビューサポート機能をフル活用しています。面接中の録画、書き起こし、サマリー作成はすべてAIが自動で行ってくれるため、面接官はメモを取る手元に気を取られることなく、100%目の前の候補者の表情や対話に集中できます。

面接中に細かくメモを取る必要がなくなると、体験としてどう変わるのでしょうか?

原: 面接がブラックボックス化するのを防げます。
たとえば、一次面接でAIが取得したログやサマリーを次の二次面接官が事前に読み込むことで、「前の面接でも話した内容をまた聞かれる」といった候補者側のストレスを無くせます。それだけでなく、「すでに開示されている過去の情報」をベースに、さらに1歩踏み込んだ本質的な深掘りやアトラクトができるようになります。

さらにAIが面接後にフィードバックをくれる機能があり、「面接官の発話比率が58%と高すぎます(理想は30〜40%)」「1文の長さが平均90文字で長すぎます」といったスコアリングや、「課題解決力のスキルに対して深掘りしきれていませんでした」といった具体的なフィードバックや今後の改善提案までしてくれます。

面接官へのフィードバックまでAIが行ってくれるのですね。

原: はい。HERPのように、現場社員が採用に関わる「スクラム採用」を実践している会社では、面接に慣れていない社員も多く出てきます。通常なら外部のプロに研修をお願いするような面接官のスキル向上を、AIのフィードバックによって自動で回せるため、現場の面接スキルが自然と向上し、結果として候補者体験の質も高まっています。

面接フィードバックの画面イメージ

面接のブラックボックス化や、面接官育成にお悩みの採用担当者様へ

『HERP AI Recruiter(ハープAIリクルーター)』は、面接の録画・書き起こし・要約を自動化し、面接官が候補者との対話に100%集中できる環境を作ります。
さらに、AIが面接内容を客観的にスコアリングしてフィードバックするため、選考官のセルフ改善(イネーブルメント)を強力にサポートします。


HERPの選考フローにある「ワークサンプル」についても教えてください。

原: 一次・二次面接の後に、実際にHERPに入社した後に直面するであろうリアルな課題をお題としてお渡しし、1週間ほどかけてアウトプットを作成・発表してもらう「ワークサンプル選考」を2019年頃からずっと実施しています。候補者さんにとっても重たいプロセスではあるのですが、「実際に働くイメージが湧いた」と非常に好評をいただいています。

ここでも、職種や候補者さんのレベルに合わせた課題のカスタマイズや組み替えにはAIの力を借りていますし、候補者さん側が課題を解く際にAIを活用することも許可しています。お互いに時間とリソースを投資するからこそ、「真の意味で一緒に働けそうか」を最終的に見極める生身の意見交換の場には、現場の人間がしっかりとコミットしています。

【内定時】熱量を伝えるオファーレターと、人にこそできるファンになるコミュニケーション

それでは、最終的な「内定時」には、浮いた時間をどのように使っているのでしょうか。

原: 内定時こそ、AIによって効率化して生み出した時間を「人間だからこそできるコミュニケーション」に全振りしています。

まず、内定者にお渡しするオファーレターは、個人ごとにフルカスタマイズしています。Notionで専用の特設ページを立ち上げ、その方に対する短期・中長期の期待を長文のメッセージにまとめて送るのですが、ベースの構成や過去の選考内容の整理はAIで効率化しつつ、未来のビジョンや熱量を人が心を込めて肉付けしていきます。さらに、その方の選考に関わった5名〜20名ほどのメンバーが、その内定者さんに向けたオリジナルの激励コメントを添えてお渡ししています。

全員からの手書きのようなコメントが並ぶオファーレターは、非常に胸が熱くなりますね。

原: 過去には、非常に印象的な「N=1のWow!」のエピソードもあります。
地方在住の候補者さんで、他社からもオファーが出ている中で非常に悩まれている方がいました。ゴールデンウィークの長期休み直前というタイミングで、お子様もいらっしゃることから、再度リアルで面談を組むのがどうしても難しいという状況だったんです。
「このまま連休に入ってしまったら、私たちの熱意が薄れてしまうかもしれない。どうしても『あなたにきてほしい』という思いを届けたい」と考え、思いついたソリューションが、Notionのオファーレターを紙に印刷し、弊社のノベルティグッズと一緒にレターパックに同封して、ご自宅へ郵送することでした。

そこまでやる会社はなかなか聞いたことがありません。

原: 「ご家族の目にも留まりますように」という願いを込めてお送りしたのですが、結果は大成功で、大変喜んでいただき入社を決意してくださいました。
他にも、遠方の候補者であれば、取締役やアトラクト責任者が直接赴くことはよくありますし、初めての転職で深く悩まれていた別の候補者さんのときには、休日に取締役の自宅へお招きし、選考の要素を一切排除して「今回のご自身の転職軸にとって、本当に最適な選択肢はどこか」を一緒にお茶を飲みながら悩み抜いたこともありました。

その「休日、取締役の家でお茶をしながら相談に乗った」候補者さんは、最終的にどのような結果になったのでしょうか。

原: 結果としては、大変残念ながら辞退となってしまいましたが、「今回の選考を通じて、本当にHERPのファンになりました」というお言葉をいただくことができました。

採用活動は一見、入社か辞退かという「白か黒か」の結果だけで語られがちです。
しかし、真摯に向き合った結果、その瞬間にはご縁がなかったとしても、数年後にまた別の形でサービスを導入してくれる顧客になってくださるかもしれないし、次の転職のタイミングで戻ってきてくれるかもしれない。「ファンになってもらうこと」は絶対にAIには真似できない人間の領域だと確信しています。

AIは責任を取ってくれない。事業と組織の未来の手綱を握るのは「人」

最後に、これからAI時代の採用に向き合う人事・採用担当の方々へメッセージをお願いします。

原: AIの台頭によって、採用のあり方は劇的に変化しています。
しかしどれだけ技術が進化しても、AIは責任をとってくれません。最後は人です。
事業と組織の未来の手綱を握っているのは、どこまでいっても「人」に他なりません。AIによって業務のベースラインを徹底的に引き上げられる時代だからこそ、浮いた時間を目の前の候補者に向き合うために投資してほしいと思います。
それこそが、これからのAI時代における採用の勝ち筋になるのではないでしょうか。

原さん、ありがとうございました!


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面接の書き起こし・議事録: 終了から約1分で要点サマリーを自動生成。メモ取りから解放され、目の前の候補者の表情や対話に100%集中できます。
評価・申し送りの自動化: 評価ドラフトや次の面接官への申し送り文面を自動作成。


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